「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話」を読んだ

 

Twitterでたまたま見かけて,作者本人がランキングありがとうございますみたいなことを結構ツイートしていたので人気なのかな?と思って勢いで買って読んだ.
「異性恋愛が普通だから」,「同性恋愛ではなくて」→「あなただから好きになった」という感動的なストーリーはよく見かける気がするけれど,この小説は逆タイプで,「あなただから好きになった」→「他の同性に恋愛できるのか?」という流れで,この着眼点はとてもいいなと思った.
ただ,「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす」ことは最終的にできているように読めるけれど,「女同士とかありえない」を「女同士でもありえる」にはうまくひっくり返し切れてない.
ページ数からも分かるように,ちょうどいい感じの短さですぐ読めるところはよかったけれど,絶妙に丁寧さが足りなくて全体的に惜しい印象が強い.
三章くらいで急にR-15みたいな距離感になっていて,置いてけぼり感がすごかった.
表紙の絵が可愛い.